泊まる美術館としての白井屋ホテル|アートと共鳴する非日常体験
「宿泊するだけで終わらない。空間と時間そのものがアートになる。」
白井屋ホテルは、まるで「泊まる美術館」。建築家やアーティストたちが手掛けた空間は、一歩足を踏み入れると感性を揺さぶる詩的な世界が広がります。建築と自然、デザインとアートが調和し、それぞれが一つの作品として存在。滞在そのものがアート体験となり、訪れるたびに新たな発見と感動が待っています。
「ここで過ごすひとときは、まるで一つのアート作品の一部になるような感覚。」
白井屋ホテルでしか味わえない、この非日常の体験にぜひ足を踏み入れてみてください。感性を解き放つ特別な旅が、ここから始まります。
世界のアートと響き合う—館内に息づく作品たち
白井屋ホテルの館内は、一歩足を踏み入れるごとに驚きと感動をもたらす、まるでアートギャラリーそのものです。建築と展示が一体となり、訪れる人々を新たな発見と創造の旅へと誘います。
ホテル全体がアートギャラリー。歩くだけで新たな感動が待っています。
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杉本博司 / HIROSHI SUGIMOTO
1992年、私はエルサレムの美術館に招かれて初めてイスラエルの地を踏んだ。私は展示を終え、自ら車を繰って北に向かいSea of Galileeへと向かった。湖なのに海と呼ばれる地に私は関心を寄せていた。この地でイエス・キリストは宗教者としての活動を始めたからだ。その地には霊性に関わる何かがあるはずだ、私はその土地を感じてみたいと思ったのだ。
そこは死海から続く砂漠のような地の果てに忽然と現れた緑豊かなオアシスのようだった。清らかな水の存在が豊かな緑を育んでいたのだ。そして海より低い海抜マイナス213メートルの湖面には特別な気が流れているような気がした。私はキリストが説教をしたとされる丘を巡り、そして湖上を歩くという奇跡が起きたとされる場所に至った。私はおもむろに暗箱を組み立て、彼のひとが歩く気配を待って、暗箱に光を導き入れた。この辺りはゴラン高原と呼ばれ、かすかに戦雲が棚引いているのが遠くに目視された。
杉本博司
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五木田智央 I Tomoo Gokita
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LEANDRO ERLICH / レアンドロ・エルリッヒ
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ROOM 05 小野田賢三 / KENZO ONODA
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ROOM 08 ライアン・ガンダー / RYAN GANDER
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<宿泊者限定>ホテルアートツアー|SHIROIYA the TOUR
白井屋ホテルでは、建築家・藤本壮介氏が手がけた建築デザインや、館内に点在する数々のアート作品、そしてホテルの歴史について、知識豊富なスタッフが解説する特別なツアー「SHIROIYA the TOUR」を実施しています。宿泊者限定の無料プログラムで、エピソードを交えながら館内をご案内いたします。
<INFORMATION>
実施時間 17:00~、翌朝10:00~
※所要時間30分程度
※事前予約可
建築そのものがアート|藤本壮介が描く革新的な空間
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「建築全体が一つのアート作品。ここに足を踏み入れると、日常を忘れ、非日常の世界へと誘われる。」
白井屋ホテルの建築デザインは、世界的に著名な建築家・藤本壮介氏によるもの。彼の設計思想は、建築と自然の境界を曖昧にし、訪れる人々に空間そのものと対話するような革新性を提供します。この場所では、ただ「見る」だけではなく、「感じる」「共鳴する」建築体験が待っています。
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ヘリテージタワー
時の流れを刻む柱や梁がむき出しの空間は、300年以上の歴史を背負いながらも現代の光で照らされています。リノベーションされた旧建物の中に差し込む自然光と、時折移ろう影が、まるで詩の一節を紡ぐような美しさを演出します。訪れるたびに異なる表情を見せるこの空間では、歴史と現代が優雅に融合しています。
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グリーンタワー
緑に包まれた新築のタワーは、自然との調和を重視した藤本氏の哲学が体現されています。風、光、そして植物が建築と共鳴し、まるで呼吸をするかのように生き生きとした空間を生み出します。心地よいリラクゼーションを提供しながらも、訪れる人々の感性を静かに揺さぶります。
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the BAR 真茶亭
現代美術家・杉本博司氏と建築家・榊田倫之氏が共作したこの空間は、伝統的な茶室の概念を現代の感性で再解釈した特別な場所。杉本氏ならではの美意識が光る静寂の空間では、茶の湯文化とアートが見事に融合し、静けさの中に流れる時間そのものがアートとして感じられます。
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藤本 壮介 / SOU FUJIMOTO
「作品の中で過ごす夜」―アートと一体になる宿泊体験
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白井屋ホテルの客室は、ただの宿泊施設ではなく、一つ一つがアート作品として存在しています。世界的に著名なアーティストやデザイナーが手掛けた空間は、個性と創造性に溢れ、滞在者に新たなインスピレーションを提供します。視覚的な美しさだけでなく、触覚や感性を揺さぶる特別なひとときがここにあります。
世界的アーティストがデザインした唯一無二の客室
それぞれの部屋が、世界で活躍するアーティストたちの手による「作品空間」として設計されています。アートが日常に溶け込む感覚を味わいながら、視覚だけでなく心に残る滞在をお楽しみください。一歩足を踏み入れれば、その部屋だけの特別なストーリーが始まります。
部屋に息づくアートの物語
滞在する部屋で目にするアートは、単なる装飾ではありません。アーティストたちが紡ぎ出すテーマや想いが、部屋全体に息づいています。その作品と過ごすことで、まるでアートの一部になったような感覚に包まれるでしょう。ここでは、特に注目すべきアート作品をご紹介します。
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ROOM 02 塩田千春 / CHIHARU SHIOTA
普遍的な問いを投げかけるドローイング作品
世界的に活躍する現代アーティスト、塩田千春氏によるドローイング作品が展示された客室です。黒や赤の糸を用いた大型インスタレーションで知られる塩田氏ですが、ROOM 02ではシルクスクリーン製版によるドローイング4点が楽しめます。作品には、ミクロとマクロの視点を結びつける同心円状の線や、生命の根源的な問いを表現したモチーフが描かれています。心を揺さぶるその世界観を、静かに堪能できる特別な空間です。
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ROOM 05 小野田賢三 / KENZO ONODA
既存の油絵を再解釈したミニマルな表現
群馬県出身のアーティスト、小野田賢三氏が旧白井屋旅館に飾られていた油絵を再利用し、新たな解釈を加えた作品が展示されています。リキテックスのスプレー塗料を用い、具象画から抽象画へと変容させたカンヴァス作品は、過去と現在が交差するような深い味わいを持ちます。蛍光灯の光を反射することで曖昧な色彩を見せています。
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ROOM 08 ライアン・ガンダー / RYAN GANDER
変換をテーマにしたドローイング作品
ライアン・ガンダー氏の《Pre-everything; Stabs at academia with painters tools》は、イタロ・カルヴィーノの小説『冬の夜ひとりの旅人が』をもとに、「変換」をテーマに制作されたドローイング作品です。ガンダーが作成したフォント「Set in Stone」を用い、小説の注釈を記号として視覚化しています。
カルヴィーノの「読もうとしても読めないもどかしさ」や「偽作本を作る翻訳者」の要素を受け継ぎながら、本作は変容を通じて新たな創造の可能性を示しています。
アートとの邂逅|コラボイベントで広がる創造の世界
宿泊のタイミングが合えば、さらなる国内外のアーティスト作品と直接触れ合う特別な時間を体験できるかもしれません。白井屋ホテルでは、不定期に開催されるアーティストとのコラボイベントを通じて、訪れる人々に創造の喜びを提供します。
アートとの出会いが人生を豊かにする。アーティストと触れ合う特別な時間を。
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<過去開催イベント>
蜷川実花「期間限定 蜷川実花ルームに泊まりアートを愛でる」
2023年10月14日(土)〜 2月12日(月祝)
アーツ前橋の開館10周年記念展「ニューホライズン 歴史から未来へ」と連動した企画として、蜷川実花氏の立体作品《残照》を白井屋ホテル1階ロビーで特別展示しました。生命のサイクルや移ろいを花をモチーフに表現した本作は、蜷川氏のクリエイティブチーム「EiM」との共同制作によるものです。
また、蜷川氏の最新作を展示した期間限定の特別客室「蜷川実花ルーム」を販売。宿泊者は、ネオン管を使用した写真作品などをプライベート空間でじっくり鑑賞し、希望に応じて作品を購入することもできる贅沢なアート体験を楽しみました。
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<過去開催イベント>
rin art association コラボレーション企画 小林正⼈ 「ペア作品分離展示=LOVE」
2024年10月27日(日)〜 12月28日(土)
群馬県高崎市の現代アートを扱う美術ギャラリー、rin art association が枠に捉われない、⾃由な発想でアート作品を作り続けている小林正人氏の展覧会「FAMILY/この星の家族」を開催するにあたり、同時期にペア展示コラボレーション企画として同氏の「ペア作品分離展示=LOVE」を4 層吹き抜け空間、「白井屋ザ・ラウンジ」にて展開いたしました。
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<過去開催イベント>
小山登美夫ギャラリー コラボレーションルーム第二弾:風能奈々
2024年10⽉5⽇(土)〜11⽉4⽇(祝月)
日本を代表する小山登美夫ギャラリーとのコラボレーションルームの第二弾、注目のアーティスト、風能奈々氏の作品を期間限定で客室へ展示。アートと緑に囲まれた美術館のような空間でのホテルステイと白井屋ならではの美食、そして客室でゆったりとアートを愛でる体験を演出。
近隣のアート体験|街を歩いて楽しむアート巡り
白井屋ホテルを拠点に、街全体をアートギャラリーのように楽しめる特別な体験をご提案します。前橋市には、建築や現代アートのスポットが点在しており、散策しながら訪れることができます。
ホテル滞在中、アートとともに街を歩くことで、日常から離れたインスピレーションあふれるひとときをお楽しみください。
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アーツ前橋|多彩なアートと文化の発信を支える、街の芸術文化施設
芸術・文化活動の支援・振興施設として2013年に出来た芸術文化施設「アーツ前橋」。数多くのアーティストの展示がここで行われ、前橋の芸術・文化的要素を語る上で外せない場所となっている。施設の中には、アートグッズを揃えたミュージアムショップや、美味しいスペシャリティコーヒーが楽しめるカフェなども入っており、美術展にきた人たちだけでなく、地域の人たちの憩いの場としても、アーツ前橋は街に馴染んでいる。
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まえばしガレリア|街を彩る新たなアートスポット
2023年5月にオープンした複合施設で、建築家の平田晃久氏が設計をてがけました。1階には日本を代表するコンテンポラリーアートのギャラリーと高級フランス料理のレストランがあり、2階から4階は分譲マンションで、まるで箱を積み上げたようなユニークな建物です。ガラス張りのギャラリーのため、休廊日も外からアート作品をご覧いただけます。
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原美術館ARC|自然と現代美術が調和する特別な空間
群馬県渋川市に位置する「原美術館ARC」は、磯崎新氏による設計で、緑豊かな敷地に建てられた現代美術の拠点です。ピラミッド型の屋根を持つギャラリーAや和風の特別展示室「觀海庵」など、訪れる人々を魅了する多彩な空間が広がります。
屋外にはアンディ・ウォーホルやジャン=ミシェル・オトニエルの作品が点在し、自然の中でアートを楽しむことができます。また、太陽光発電を取り入れた持続可能な運営も特徴の一つ。東京からアクセスしやすいロケーションで、国内外から多くのアートファンが訪れる人気のスポットです。
アートの中で目覚める特別なひとときを
白井屋ホテルは、館内に息づくアートと独創的な空間デザインで、訪れる人々に特別なひとときを提供します。ここでの滞在は、単なる宿泊ではなく、あなた自身がアートの一部になる体験です。
次の旅先には、感性を解き放つ白井屋ホテルを選んでみませんか?
白井屋ホテルとは
アートデスティネーション「⽩井屋ホテル」は、群⾺県前橋市の活性化に貢献することを⽬的に6年半の歳⽉をかけ、2020年12⽉に開業。 300年以上の歴史を誇った「⽩井屋旅館」廃業後、70 年代の既存建物を建築家の藤本壮介⽒が改装し、新たな棟の設計も手がける。
⼤胆な吹き抜けが印象的な 「ヘリテージタワー」と緑に覆われた新築の「グリーンタワー」のアートと緑があふれる空間に、国内外のアーティストやデザイナーが協演したことで話題となり、ナショナルジオグラフィックトラベラーの「2021年世界のベストホテル 39」にも選出。
アート、建築、デザイン、ウエルビーイング、⾳楽、そして⾷において本物を意識し、暮らす⼈と訪れる⼈が出会い、五感に刺激を受ける、あらたな⽂化がめぶく場を提供しています。
白井屋ホテル
住所 | 群馬県前橋市本町2-2-15 |
アクセス | JR両毛線「前橋駅」 より徒歩15分 |
電話番号 | 027-231-4618 (7:00-22:00) |
客室 | 25室 |
建築 | 藤本壮介 |
施設 | レストラン、カフェラウンジ、バー、サウナ、ベーカリー、パティスリー、茶室 |